Winner!! 決勝1位 [予選選3位]
2002年JAF全日本GT選手権第4戦がマレーシア・セパンF1サーキットで開催された。
ここセパンで開催されるのは3回目であるが、JAF公式戦として全日本GT選手権が
海外で行われるのは初の試みである。マレーシアセパンF1サーキットでは一昨年
優勝しているだけにRX-7にとって特性の合うサーキットのひとつである。
前戦SUGOでも特性がいいとされていたにもかかわらず残念ながらリタイヤ、
ノーポイントとなったためここセパンは今シーズンで最も大きな正念場となった。
金曜日のGT占有走行では前戦で起きてしまったクラッシュの後遺症が懸念されたが、
そんなことをうち消すようにベストラップを更新する。谷口は初めてのサーキットにも
関わらず午前中の練習走行で唯一11秒台を出してトップタイムをマーク。
午後の走行でも11秒台をコンスタントにマークする。マシンコンディションは
ベストである。土曜日の予選、今回の予選タイムアタックも谷口が務める。
午前のセクション開始早々11秒台を出しトップに躍り出る。その後も谷口・松本共に11秒台を
コンスタントにタイムをマーク。ラスト7分、谷口は見事に10秒台をマークしてトップを
奪い返すが残り2分で再逆転され2番手となる。午後のセクションでも開始早々
トップに躍り出る。午前のタイムを約0.3秒縮めたがトップタイムには及ばず3番手と
なり明日の決勝を迎える。コース上に立っているだけで意識が薄れる位に
強い日差しの中で決勝日を迎えた。今回スタートドライバーはコースに慣れている
松本が2戦ぶりに務める。PM3:00、全車一斉にスタート。GT500CLASSでは波乱があったが、
GT300 CLASSは何事もなくきれいにスタートが切られた。この暑さの中では何が起きるかわからない、
序盤からは攻めずコンスタントタイム走行が重要である。松本は予選順位通りに3番手をキープしながら走行。
5周目トップを走行していた62Vemacがコースアウト、2番手に浮上。松本は安定した走りを見せ、
トップを走行する19ウエッズスポーツMRSとの差を徐々に縮める。23周目遂にトップに躍り出た。
トップを走行するのは今シーズン初である。28周目トップのままドライバー交代のピットイン、谷口に交代、
素早い作業でピットアウト。コース上に復帰したときはその時点でトップを走行していた
19ウエッズスポ−ツMRSの前に入ることが出来た。周回を重ねるごとに
上位陣が次々にピットイン37周目には再びトップに返り咲いた。しかも谷口にとってGT初のトップ走行である。
谷口は終始安定した走りでトップを独走し、終盤にもかかわらず2分11秒979のベストラップを
たたき出した。ゴール時には2番手に30秒という大差をつけ今シーズン初優勝をもたらした。
谷口はGT参戦初優勝、松本はここセパンで2勝目を上げた。
河野チーフエンジニア「とにかくコンスタントタイムラップには自信がありましたので予想通りの展開が出来ました」
雨宮監督「今日のレースは完璧でした」と両者のコメントであった。この勢いで次戦に挑む。
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